福岡初のイスラムヘイトに発展

モスクはこの日礼拝もなく、数人のイスラム教徒がいて、抗議の声を発することもなく、悲しそうに目の前の混乱を見つめていました。

モスクに抗議する女性:レイプ犯は帰れ、レイプ犯は帰れ、レイプ犯は帰れ! それでいいのか?! レイプほう助だぞ、レイプほう助だぞ!

日本第一党に抗議する人の中に、迷彩服姿の女性がいました。

「ヘイトに抗議する」と話す女性

神戸:右翼なんですか?

「陸櫻團総本部」北もも子最高顧問:はい、右翼です。団体も入っています。ヘイトが私は許せないんです。

神戸:これは、ヘイトだとお考えですか?

北もも子最高顧問:ヘイトです。日本人の恥さらしでしょう? 全然わかってないですよ。だって旭日旗とか日章旗を平気で肩にかけたり。日本人はしないでしょう、こういうことを。人種差別とか、昔の日本人はしないですよ。

確かに、日の丸をバンダナのように頭に巻いている男性もいました。

日章旗をかぶった男性

モスクに抗議する女性:子どもと女性のために、私たちは立ち上がる!

泣きながら叫ぶ女性:子どもたちは守ってください! みなさん、お願いだから気づいてください!

もう公園の使用許可の話じゃないんですよね。「イスラム教徒はレイプ犯だ」という主張の道具に使われていました。先ほどの地元男性が言った通りですね。こうなるともう、ヘイトスピーチと言っていいと思います。

「地元の祭りを軽視するな!」怒る住民

福岡で初めて行われた、イスラム教徒へのヘイト街宣。放生会が行われている箱崎で展開されることになってしまいました。地元に住んでいるので「ちょっとこれは……」と思いました。同じように思った先ほどの地元男性も日本第一党に抗議を始めました。

「放生会の時になぜ」と問いただす地元の男性(左)

地元住民:一言いいですか? 地元なんで、腹立たしいんです。放生会の時に、なんでやったんですか? それを抗議したい。せっかく地元の祭りをやっているのに。

モスクに抗議していた女性:あの……

地元住民:放生会の時に、なんでやったんですか? それを聞かせてください。

女性:主催の方が、今日行うということで……。

地元住民:主催の方は、誰ですか?

女性:主催は、あの(しどろもどろに)……。

別の女性:日本第一党。

モスクに抗議する女性:私ね、党員でも何でもなくて、ただ、一般市民なんですよ。

地元住民:どう思いますか? 地元の祭りをやっている時に、こういう集会。

男性党員:だから、てめえらのせいで、近くの県民が被害に遭うんだよ! てめえらにも(……聞き取れず)。

神戸:1つだけ質問に答えてもらっていいですか? 「なぜ放生会の時期にこれをやったんですか」という質問をしているんです。

地元住民:放生会の時に何でやったんです? 地元の大事な祭りですよ?

男性党員:てめえらも反対せえよ!

地元住民:日本伝統の祭りですよ、1000年以上続く。あなた、日本第一党でしょ? そんなことも分からないのか?

男性党員:おめえらは、分かっているのか? おめえらは日本全国、福岡全体をな(……聞き取れず)

神戸:1年で一番大事なお祭りの時期なんですよ!

地元住民:地元の祭りを軽視するな!

さっきまで感情的に叫んでいた女性は明らかに戸惑って、しどろもどろになっていました。