「ホウジョウヤって何?」と副党首

モスクへの途中にある公園で準備をしていた、日本第一党の下稲大助副党首と話しました。九州地区担当の副党首で、宮崎県から来たそうです。

下稲大助・日本第一党副党首:要は敷地ですね。区役所側が「敷地面積、それを守りなさい」ということに関して、イスラム側は守らずに、公園一帯を占拠したということに対しての抗議です。

神戸:許可が出たのは、公園の区画の中の一部だ、ということ?

下稲副党首:そうですよ。一般の方々が公園の敷地内で過ごす時間が奪われているんですよ。奪う権利はないでしょ? ここは日本という国なので、日本という土地でこういうことをされると困るんですよ、日本人が。これを一度二度許してしまうと、さらにもっと増える。そもそも公園というのは宗教的な行事を行う場所ではない、と私は思うんですよ。

神戸:ああ、そういうことか。

神戸:今、ちょうど箱崎は放生会の時期なんですよ。

下稲副党首:ん? ホウジョウヤって何?

神戸:放生会は、福岡を代表する秋祭りです。私も箱崎に住んでいるので、昨日も放生会のお祭りの「御神幸」に参加をしていたんですけど、なぜこの期間にここで抗議をしたんです? さっきの会場は放生会のすぐ近くなんですよ。中もすごくうるさいことになったんですけど、わざわざこの時期を……。

下稲副党首:いや、それは……私、宮崎なんで。

「嫌な思いしたことない」地元は戸惑い

モスクに移ると、日本第一党への抗議に来ている人は30人くらいに増えていて、静かにプラカードを持って立っている高齢の女性もいれば、大きな声を出して街宣の声を消そう、押しつぶそうという男性もいました。ひどい騒ぎになり、地元の自治会長さんが様子を見に来ました。

モスクに抗議する女性:譲り合って公園を使っているんだよ! なんで占領するんだよ!

自治会長に話す神戸:けっこう大人数で公園にいた映像があるんですよ。イスラム教徒が公園を全部使っているので、地元の人が使えないと。それで区役所に行って抗議して、今ここに来たと。

自治会長:ああ、そういうことですか。全然それは知りませんでした。

神戸:「公園はみんなものだ、自分たちだけで使うんじゃない」という抗議をしています。

自治会長:ふはは……ちょっと、それはどうですかねえ……。

神戸:地元に、そういう声はないですか?

自治会長:あまり聞いたことがないですね。公園は公共の施設やけんですね。公園でお弁当を食べて弁当がらを捨てていくとか、そういう細かいことはあっていました。(モスクの)代表の方に「こういう苦情が来ています、何とか対処してください」と話はしています。その辺は、常識的な方は多いですよ。別に嫌なことをしたというのは、ありません。年に何回かは、モスクの方からご招待を受けて。

神戸:ちゃんとパイプがあって、話ができる状態なんですね。

自治会長:ああ、そうです、そうです。

自治会長さんは困惑されていました。地元ではそういう意識を持っていない、ということです。ここを買い物帰りにたまたま通りかかった地元の男性がいました。

地元住民:地元の人間からすると、何でこんなことをやっているのか分からない。

神戸:「公園を自分たちだけで占拠して、地元の人に使わせなかった」と抗議しているようです。

地元住民:あ、全然。集会は、許可取ってやっているから。普通に普段は子どもとか大人が休んだりしているからね。たった1日の、その時間くらい、1時間半くらいだったかな、その集会。別にそんな、地元ではこの時期にあるのは知っているしね。だから、無知な人たちだよねえ。

神戸:無知な人たち?

地元住民:うん。地元の人間の話、聞かないもんね。どういう風に今まで一緒にやってきたか、知らないし。ちゃんと普段、しっかり一緒に暮らしているからね。たまたまネットでバズったのに目をつけて、そこに抗議に行こうとしているんだけど、道具に使ってんだよね、自分たちの主張の。