労働組合結成後に始まった「配車差別」

2021年12月、松尾さんと同僚の運転手あわせて3人は、会社と交渉をするため「全国一般労働組合」に加入し「東輪ケミカル分科会」を結成しました。
その翌月から、松尾さんたち3人に対して「配車差別」が始まったといいます。
今も続くという「配車差別」とはどういうものなのか、松尾さんの、ある一日の勤務に同行しました。
月の手取り給与 最大で13万円減った

RKB 浅上旺太郎記者
「午前7時、松尾さんが運転する車が出てきました」
午前7時に小倉北区を出発した松尾さん。

福岡市中央区でアルコール系の薬液を積み込み、午前11時に北九州市門司区の工場に届けました。

記者「次はどちらに?」
松尾宏忠さん「次は終わりですね」
記者「午後1時ですよ」
松尾宏忠さん「終わりです、短いんで。こういう働き方というのは納得がいってないというか、頑張りたいのに頑張れないというもどかしさはありますね」
松尾さんの月の走行距離は、以前の4分の1ほどになり、月の手取りは20万円から22万円と、最大で13万円減ったそうです。