24時間、大型の扇風機

牧場側は、暑さを少しでもやわらげようと日中は毎日、牛舎に霧状の水を撒きながら大型の扇風機を動かしています。

例年は午前9時ごろから水を撒いていますが、今年は2時間早めて午前7時から午後7時まで撒き続けています。

また、夜も気温が下がらないため扇風機は24時間回しています。牧場側の電気代の負担もその分、大きくなっています。

暑さが和らいだあとのほうが深刻

近藤さんは、今以上に、暑さが和らいだあとのほうが影響が深刻だと心配しています。

永利牧場 牧場長 近藤博昭さん「牛は暑い時期に体力を使うので例年、暑さが和らいだあとに、より影響が出るんです。今年は、例年に比べてだいぶ暑いので、もう体力を使い切ってしまっているんですね。ですから暑さが終わってからの影響はもっと深刻になるだろうと思っています。これから徐々に涼しくはなってくるでしょうけど、そこからの回復に結構時間がかかってくるのではないかと。今年のこの異常な暑さなのでその辺をだいぶ心配しています」