
山中さんは、両親がトライアスロンの選手だった影響で、自身も幼少期からトライアスロンに励んできた。他にも競泳でも全国大会に出場するなど非凡な才能を見せていたが、中学2年のとき、日本代表の経験があり、宗像高校の先輩でもある梅野倖子選手の歩きに衝撃を受けた。

山中さん「競歩を始めたきっかけは4歳年上で、宗像高校の先輩である梅野倖子さんに憧れて競歩を始めました。初めて見たときに、単純にすごく面白そうというのがあって」
トライアスロンや競泳で培った体力のおかげで、競歩の世界でもすぐに結果を出した。好きになると、とにかくのめり込む性格だそう。

山中さんの父・良晃さん「飽きもせずによく練習に行く、こっちが根負けするくらい、あいつの愛読書って、陸上競技マガジンとか、なんかちょっと変わってますよね」

さらに、トレーナーの岩井真一さんが、山中さんの活躍を支えている。岩井さんは、東京パラリンピック金メダリストの道下美里選手をはじめ、数多くのアスリートを担当してきた一流トレーナーだ。岩井さんは、強さの秘密をこう語る。
トレーナー・岩井真一さん「トライアスロンをやっていたので、全身の筋肉がしっかりしてるんですよね。言われたことを全部やるんですよね、欠かさず。普段しゃべってたら天然なんですけどね」