伝統校同士の戦い始まりは33年前
創部116年、春のセンバツに11回、夏の選手権に10回出場し2度の全国制覇も果たした小倉高校野球部と創部124年、春夏あわせて9回の甲子園出場を誇る東筑高校野球部。

伝統校同士の定期戦が始まったのは、1991年です。開催に向け奔走したのは、当時、野球部の部長だった2人です。
元小倉高校野球部部長・牧村浩二さん「北九州市活性化協議会というのがあって、宮城県には仙台一高と二高の野球の定期戦があって、市の活性化に寄与している。北九州にはそういったものが無いのかという話から始まったようです」
元東筑高校野球部部長・舩津革さん「ここ(北九州市)には小倉と東筑があるのに何でしないのかと」

伝統校同士の定期戦。2人が、最も苦労したのは、ある「物」の色の選定でした。
元東筑高校野球部部長・舩津革さん「優勝旗の色です」「こっち(東筑)がえんじで・・小倉高校が紫紺。両校のスクールカラーを混ぜ合わせると汚い色になると」
元小倉高校野球部部長・牧村浩二さん「最終的には中間色に近い江戸紫」

出来上がったのは、「江戸紫」色の優勝旗。この優勝旗を手にするために伝統校の誇りをかけた戦いが繰り広げられてきました。
元東筑高校野球部部長・舩津革さん「両校切磋琢磨する場として、継続できれば継続してほしい」
試合は終盤に…東筑が逆転
32回目の定期戦は、8回、東筑が同点に追いつき、さらにランナーを3塁において犠牲フライで逆転。

次のバッターのランニングホームランで3点目を奪った東筑が2点をリードして最終回を迎えます。

最後の攻撃となった小倉高校。2人のランナーが出塁するも得点には至らず、東筑高校が小倉高校に3対1で勝利しました。
