天谷宗一郎 さん
「とりあえず、ことしの目標はぼく、盗塁は2けた行ってほしいなと思って」

上本崇司 選手
「そうですね。試合に出られれば(笑)」

天谷宗一郎 さん
「いつもそう。『控えでいい』っていうふうに言いますけど…」

上本崇司 選手
「いつかはチャンスは巡ってくるので。昨年もそうでしたけど、最初はもう試合にあんまり出られなかったので、『なにくそ』っていう気持ちでずっと待っていました」

天谷宗一郎 さん
「その準備をもう1月からそう考えているってことでしょ」

上本崇司 選手
「いや、もう、そこ。そこしか考えていないです」

天谷宗一郎 さん
「そうか。そこにちょっと今、大きな衝撃を受けた。(現役のとき、)そんなことを考えてもなかったから(笑)」

上本崇司 選手
「(笑)ぼくも最初は考えていなかったです」

天谷宗一郎 さん
「いつぐらいから?」

上本崇司 選手
「5年ぐらい経ちますかね。もう、クビになるかなと思ったときぐらいから、何か変えないといけないなと思って」

天谷宗一郎 さん
「バッティングの方に特化して成績が出た。また、守備の方もやっていきたいっていうふうに言っていましたけど、ワンプレー、ワンプレーの重みは昨年は違いました?」

上本崇司 選手
「守備でエラーをしてしまったりしたら、やっぱりピッチャーにも迷惑かかるので、そこはちょっと、そういう部分も含めて、やっぱりやることをやっとかないと。エラーしたくて、しているんじゃないので。遊んでいてエラーしたら相手も嫌だろうし、そういうところですかね」

天谷宗一郎 さん
「きょう、見せてもらった自主トレの話。ティー(バッティング)をするときに、
前がすごく(スイングが)大きくなった。昨年よりも前が大きくなったなっていう。ポイントを前にしているわけじゃないんだけど、前が大きく見える。何か変えました?」

上本崇司 選手
「やっぱり、体が小さいんですけど長打が打ちたい(笑)」

天谷宗一郎 さん
「いや。だって、きょう、一緒に来ているディレクターが『(ホームラン)2けた行けるんじゃないか』って」

上本崇司 選手
「(笑)それは絶対にないです」

天谷宗一郎 さん
「いや。それぐらい、打球の角度がよかったし…」

上本崇司 選手
「ホームランとかじゃないんですけど、単打ばっかりだとなんか…。もうちょっと2塁打とか3塁打とか、まだ足が動けるときに外野の間を抜いて3塁に行きたいなという」

天谷宗一郎 さん
「ああ。確かにさっきのティーバッティングを見てたら絶対に増えるだろうなと」

天谷宗一郎 さん
「昨年のドラフトで広陵出身の 高太一 投手が入団しました。お会いしたんですか?」

上本崇司 選手
「年末にしました」

天谷宗一郎 さん
「どうでした? ぼくは一度、インタビューさせてもらっているんですけど、好青年っていう印象だったんですけど。あれ? ちょっと違う感じですか」

上本崇司 選手
「いや。ぼくも実はあいさつしかしていなくて、そんなに…、ぼくも人見知りなので、あんまりしゃべれないんですよ、年下でも。なので『こちらこそよろしくお願いします』って(笑)。でも後輩なのでやっぱり、やりやすい環境というか、そういうのは作ってあげたいなと思っています」

天谷宗一郎 さん
「年齢が、まっちゃん(松山竜平・85年組)、アツ(會澤翼・88年組)・アキ(秋山翔吾・88年組)で、タナ・キク(田中広輔・菊池涼介・野村祐輔・90年組)…」

上本崇司 選手
「4番目(90年組)です」

天谷宗一郎 さん
「(年齢的に)4番目になって、今、若い選手が非常に増えている。ただ、昨年を見ると、まだもうひとつ、ベテランにはやっぱりかなわないっていう選手が多い中で『ここ、もったいないな』って思うことがあります?」