上本崇司 選手
「危機感がないですね。若いのでしょうがないんですけど、まだ時間もいっぱいありますし。なんか、そうですね、簡単に1軍に…。こういう言い方をしたら悪いですけど、なんか簡単に1軍に上がれるみたいな雰囲気があるんですよ。もう、エラー1つでもしたら落とされるような時代だったじゃないですか。今、そういうのはないので」

天谷宗一郎 さん
「崇司がたぶん経験しているから余計、そう思うんだよね。昔の3連覇のときなんか、どうやってベンチに入ればいいんだろう…」

上本崇司 選手
「そうですね。あんなの、もう入るすきもなくて、ぼくも “お笑い” で…」

天谷宗一郎 さん
「そんなことはない」

上本崇司 選手
「いや、お笑いで入っていたので。もう、そんなすきなんかなかったです」

天谷宗一郎 さん
「だって新井さんがいて、まっちゃんがいて、(西川)龍馬がいて、バティスタがいて、そのうち2人は代打にいるわけじゃないですか。赤松(真人)さんがいて、
なかなか…」

上本崇司 選手
「そうです。入るところがない」

天谷宗一郎 さん
「だからこそ、『もっと危機感を持って』と。優勝に関しては3連覇をしているけど、あのときとは立場が違うわけだから」

上本崇司 選手
「そうですね」

天谷宗一郎 さん
「今シーズン、こうやりたいという思いを聞かせてもらえますか?」

上本崇司 選手
「個人的には別に…。なればなるので。そんな、なんか欲はあんまりないですし、とにかくやっぱり優勝したいので、それでファンのみなさんが喜んでくれたらいいなと思っています」

天谷宗一郎 さん
「わかりました。ありがとうございます。期待しています。2けた盗塁、2けたホームラン…」

上本崇司 選手
「いや、いや、ホームランは無理です」

天谷宗一郎 さん
「行ける。行ける」

上本崇司 選手
「がんばります。ありがとうございます」

  ◇  ◇  ◇

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
本当に実直ですよね。自分の立ち位置っていうのをしっかりと把握したうえで話してくれました。

青山高治 キャスター
上本選手ならではの言葉が聞けた感じです。

天谷宗一郎 さん
本当にいいことを言ってくれました。そして、上本選手が言っていたバッティングをぼくなりに解釈してお伝えしたいんです。ここでインパクトを迎えて、そこで終わるとなると、昨年の上本選手のように外野の前で落ちてしまう打球になるんです。

“前が大きくなる” っていうのは、(インパクトを)1個2個押し込むことによって結果的に前(のスイング)が大きくなるので、打球が(外野の)間を抜けるっていうことになると思うんです。そういうところに取り組んでいるんだと思います。

石田充 アナウンサー
外野の間を抜けて3塁打と…

天谷宗一郎 さん
個人的にはフェンスを越えてほしい(笑)。それぐらい、バッティングの仕上がりはよかったんじゃないかと。

青山高治 キャスター
また、“4番・上本” が見られるかもしれない。

天谷宗一郎 さん
全然、見られると思います。

石田充 アナウンサー
上本選手、今の若手に “危機感” を持ってほしいと…

天谷宗一郎 さん
けっこう、あそこまでズバッというのは難しいと思うんです。ためらってしまう。けど、やっぱり、いろんなことを知ってほしいから。自分も経験してきたからこその言葉だと思うので、本当に今のカープ、“教科書” と言える選手がたくさんいるなって感じます。秋山(翔吾)選手もそうですし、上本選手も菊池(涼介)選手もそう。みんながいい手本になっています。

石田充 アナウンサー
そういった選手に加えて若鯉のさらなるレベルアップがあれば、6年ぶりの頂点を取り戻すことができるかも知れません。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)