マツダ

小林康秀 キャスター:
「ステージの上には、ベールに包まれた1台のクルマ。マツダのコンセプトカーの発表を前に多くの報道陣が詰めかけています」

マツダが世界初公開したのは、「MAZDA ICONIC SP(マツダ アイコニック エスピー)」です。

マツダ 毛籠勝弘 社長:
「操る楽しさにあふれたコンパクトスポーツカー・コンセプトです」

小林康秀 キャスター:
「ツーシーターのコンセプトスポーツカー「ICONIC SP」をご覧いただいています。この色は新色です。ヴィオラ・レッドといいます。この車体は、ボンネットの中にツーローターのロータリーが発電機として搭載されることになっています」

スポーツタイプの車に、マツダの技術の象徴でもあるロータリーエンジン。11年ぶりに復活か…?と思わせますが、これはMX-30と同様、バッテリー電力を搭載していて、電力が低下したらロータリーエンジンを動力としてではなく、発電機として回すロータリーEVです。

ロータリーエンジンは、水素などさまざまな燃料を燃やせる拡張性の高さを想定していて、再生可能エネルギー由来の電力で充電されると実質、”カーボンニュートラル走行” が可能になります。

マツダ R&D戦略本部 佐賀尚人 本部長:
「マツダは昔からコスモスポーツ・RX-7・ロードスターなど軽くてコンパクトなスポーツカーがある。将来、カーボンニュートラルや電動化でもなんとかそのワクワク感を表現できないか」

マツダ 毛籠勝弘 社長:
― このタイミングでこのクルマを発表した意図は?
「マツダは、いつまでもクルマは楽しいものだな、走る喜びを訴え続けていきたい。新しい時代に適合したこういうスポーツカーのコンセプトを提示することでマツダの独自性をみなさんに問いかけていきたい」

CX-60のヨーロッパでの販売は、去年7月からの1年間でおよそ85%がプラグインハイブリッド。モーターもエンジンも搭載しているタイプです。

EVとしての航続距離への心配が、このような消費行動につながっているといいます。EVの課題が解決するまでは、こういったニーズに応えながら内燃機関も含めたマルチ戦略を続けていこうということです。

モータージャーナリスト 国沢光宏 さん:
「短期的にはトヨタの力を借りて、ハイブリッドや電動化の力を借りる、その後はマツダ独自の戦略を練っていると思うが、やはりマツダというのは難しい技術をどんどん使っていくこと、楽しいクルマを作ること、あとは買いやすいお値段で出すというのはマツダにとって大切だと思う」

マツダ 毛籠勝弘 社長:
「マツダは独自の哲学を持っている。クルマは楽しいものだ、走る喜びを提供する。そのためのいろんな技術開発に取り組む会社であるということを、時代に適合し、そういった価値を今後も革新させ続けていく。それがお客さまがマツダに期待されていることだと思います」