2m×200mの巨大な画、わずか7か月で完成できるのか?!

巨大な壁面というだけでなく、全体が凸凹する上に、短期間で江戸時代を描く…。壮大なプロジェクトに、入野さんは、壁画のすぐそばに泊まり込み、弟子達と共に取り組んだということです。

入野さんは、制作前に意気込みをこう語っていました。
入野忠芳さん:
「水をテーマにということだけれども、単なる水ではなく、自然とか生きとし生ける物の生命…そういう風に勝手に大きく解釈した。今度の絵の中には、色んな生き物がいっぱい出てくる。人間・風景だけでなく、そういう命の側からのメッセージとして作ろうとしている」

精力的な取り組みの結果、わずか5か月後の同年10月17日には「壁画完成」を知らせるニュース映像が記録されています。
入野さんは、鮮やかな画の前で「壁の凹凸が強いため、カスレの技法をどう活かすかが問題だったが、まぁまぁの線までいった」と満足そうでした。

壁画には、ウシやウマ、コイという身近な生き物から、カエル、ワシ(もしかしたらタカ?)、それにクジラやゾウまで登場します。