6日、3人は同じ世代と交流するため、東広島市にある高校を訪問しました。まずは文化交流です。トートバックには日本のアニメキャラクターを描きました。道着に袖を通して柔道にもチャレンジします。

ラマさん
「(Q.柔道体験してみてどう?)とても面白くて楽しかった!」
ファディさん
「友だちに教えたい」

広島の高校生とは、同じ10代として共感しあう場面もありました。

武田高校の生徒
「どういうときに幸せを感じる?私にとってはおいしいものを食べること」
ラマさん
「私も」
ファディさん
「僕もおいしいものを食べるときが幸せ。日本食は全部おいしいからどのレストランに入っても幸せだよ」

交流を深めた3人は、ガザでの生活や将来の夢を紹介しました。

ジェナーンさん
「多くの人は、14歳の子供はまだ大きな困難にあったことがなく、朝起きてどんな服を着るかが最大の悩みなのだろう、と思うでしょう。私は5度の戦争と、数え切れないほどの紛争に遭いました。そして電気が通っているのは一日6時間だけで。ガザでの暮らしは苦しいことばかりですが、一方で助けてくれる大切な友だちの存在もあります。だから将来の私の夢は優秀なジャーナリストになって、人に寄り添い、世界中の人々にガザでの苦しみを知ってもらい、リアルな声を届けることです」
ファディさん
「僕は子供の頃からテクノロジーとか科学に興味がありました。それは世界にとって将来に必要なモノだと思うから。私は将来、科学者になって世界の発展、特にパレスチナやガザの発展に貢献したい」
ラマちさん
「みなさんすでに知っているかもしれないですが、ガザは封鎖されています。でも自分の体は動けなくとも、私たちの魂や心は自由で、世界中を駆け巡っています。私たちはただ平和で世界中に愛が溢れることを夢見ています。最もシンプルな人権が欲しいだけなのです。世界中の他の子供達のように平等に過ごしたいだけなのです」

3人の話を聞いて日本の高校生はどうかんじたのでしょうか。

生徒
「パレスチナのことは今まで平和学の授業であったんですけど、実際に住んでいる学生の方から話を聞くことはなかった。全然知らないことだらけだった…」
「同じ人間なのに、人権がないとか、そういうことが起きているのはひどいことだと実感しました」