3人の足が止まった展示がありました。子どもたちが着ていた衣服です。ジェナーンさんは涙をこらえることができませんでした。

ジェナーンさん
「辛い・・・とても辛いです。ガザでの現実を思い出します。子供たちやその母親。まだ子供なのに・・・なんで? すべてを破壊する・・・夢も勉強することも全て・・・理解できない」

展示を直視することができず、引き返すこともありました。それでも、3人は78年前の事実と向き合おうと、何度も休憩を挟みながら懸命に歩みを進めていました。

この後、3人は、平和公園にある原爆慰霊碑に献花し、黙祷を捧げました。

ファディさん
「私たちは14歳の学生ですが、5度の戦争を経験しています。2021年には、同じような景色が目の前にありました。空にはロケット弾が光り、街が壊され、周りの大人たちは皆、とにかく泣いていました。何が起こっているか理解できない私たち子供達も泣くしかありませんでした」

ただ希望もみつけていました。

ラマさん
「日本は苦しだ歴史があるけれど、立ち上がった。私たちは今同じような苦しみがありますが、私たちも立ち上がりたい、今の広島のように」