アニサキスが食卓にたどり着くまで… 近年では食中毒も増加傾向に

クジラやイルカから排出されたアニサキスの卵がふ化すると、オキアミが食べます。このオキアミをサンマやイワシなどがエサにしています。そして、サンマやイワシを人が食べることでアニサキスの食中毒になります。

広島市 食品保健課 石井宏幸 技師
「アニサキス食中毒の症状として、食後数時間から十数時間の間に、みぞおち付近に激しい痛みを感じたり、おう吐などの症状があらわれるといわれている」

アニサキスによる食中毒は近年、増加傾向にあるといいます。厚生労働省によりますと、2022年は全国で566件も発生しました。1年間を通じて食中毒が発生しており、季節性がないことも特徴です。

魚介類の保管技術が向上し、生で食べられる魚が増えたことや、気候変動の影響で日本近海でアニサキスが増加したことが要因だということです。

では、私たちの食卓に並ぶ前にどういった作業が行われているのでしょうか?