さっそく醸造所の見学会です。


「煮込んでいます。麦芽がない状態で、もう麦の香りがするので」


小平菜央さん(21)
「時間をかけて、ていねいに作られているものなんだなって思いました。ワクワクしています」

体験会は、1泊2日の日程です。初日、男性の参加者たちは、母屋の解体作業を手伝いました。


IBブリューイング 西原総司さん
「バールの使い方がうまくなってきた」


クラフトビールは人気で、生産を月2000本から7000本へと大幅に増やすため、母屋を醸造所に改築します。

一方、女性の参加者たちはクルマのペンキ塗りです。


「これ、完成したら(この車で)ビール祭りをやる」「おー」


和歌山から初参加 岩見百華さん(22)
― ペンキ塗りは?
「わたしは初めて。正しいやり方がわからないんですけど、楽しみながらできたらいいなと思っています。女性2人なので」

終わると、近所の畑の草刈り…。これも初めての体験でした。


作業の後は、テントサウナで汗を流し、藤戸さんが作ったクラフトビールでバーベキュー。都会ではなかなかできない経験です。


東京から初参加 及能凜太郎さん(24)
「今回、参加した理由は、藤戸くんともともと知り合いだったというのもあるんですけど、そういうつながりがどんどんできて、その人たちが持っているアイデアを持ち込んでといういい相乗効果になると思います」


和歌山から初参加 岩見百華さん(22)
「地域関係も良好で、2人の活動に対して地域住民やお店の方がたも協力的になって、どんどん活性化していけるといい。応援の気持ちになりました」


西原さんは、クラフトビールやワークキャンプを通じて、市原地区の魅力を伝えたいと意気込みます。


IBブリューイング 西原総司さん(22)
「市原の背景、豪雨災害があったと、悲しい部分のネガティブなところだけではなくて、市原だからこそできる魅力やアクティビティーなど、思うぞんぶん、県外から来た人に体験してもらいたいと。そういう思いで1泊2日のボランティアワークを主催しています」