
広島地裁の藤丸貴久裁判官は
「被告人は弱年で社会経験が浅く、日本語も堪能ではなかったため妊娠を言い出せなかった経緯に多少同情できる面があるものの、行動は短絡的」
と指摘。
一方で、「支援者による今後の支援も期待できる」などとして懲役1年4か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
最後に裁判官が、
「今回分かったと思いますが、あなたの周りには支援してくれる人がちゃんと居ます。今回生きられなかったお子さんのためにも、その人たちの力を借りて、今度は道を間違えることなく幸せに生活するよう心がけてください」
と伝えると、技能実習生は「ありがとうございます」と答えました。

火葬された赤ちゃんの小さな遺骨は技能実習生が引き取っていて、朝起きたら遺骨を抱いてお祈りをしていると言います。
名付けられた赤ちゃんの名前は「ファーローケン」。法廷内の通訳を介して記者にはそう聞こえましたが、その由来や意味、彼女が託した思いは分からないままです。
技能実習生は保釈されて裁判を待つ間、監理団体や支援団体のサポートを受けて生活をしていて、日本語の勉強も続けてきました。
監理団体などは今後も技能実習生が日本で実習を続けられるように勤務先などを調整しているということです。