78年前の原爆投下で被爆した「本川小学校 平和資料館」など6件の被爆建物について、広島市が「国の史跡」に指定するよう近く意見具申することがわかりました。
広島市では、あわせて86件の建造物が被爆建物として登録されていますが、原爆投下から長年の歳月が経ち、維持・管理が深刻な課題となっています。
こうした中、市は▽本川小学校 平和資料館▽袋町小学校 平和資料館▽旧日本銀行広島支店▽中国軍管区司令部跡▽平和公園レストハウス▽多聞院 鐘楼のあわせて6件の被爆建物について歴史的な価値を調査していました。



その調査結果がこのほどまとまったため、市は国の史跡に指定するよう近く意見具申を行う方針を固めました。国の史跡に指定されると、文化財保護法で保護する対象となるほか、修繕工事をした場合に国から最大で2分の1の補助を受けることができます。



広島市の担当者は「核兵器の被害を伝える遺跡として国の支援を受け、将来にわたって確実に保存・活用を行うことが可能となるため大変有意義だと考えている」と話しています。
広島市では、これまでに頼山陽居室、広島城跡、原爆ドーム、中小田古墳群が国の史跡に指定されています。