根こそぎ倒れた木の意味は… 浸食は拡大中⁈

広島工業大学 森脇武夫 教授
「単純に怖いですけどね。こういうのが浸食されて、根がなくなって倒れたんでしょうね。1本の木が下まで行くことは、ほぼないんだけれど、全体が土石流化していくと、流木となって非常に危険なんです」

この場所に何度か来ている今中さんは、2年前に最初に確認したときより浸食が大きくなっていると実感しています。

ふもとの住民 今中康昭 さん
「(2年前と)全然違う。年々深くなって、大きくなって、崩れる範囲が広くなっている」

一番大きく見えた東側の崩落のサイズを測ってみると、幅は3.5メートル前後、深さはおよそ2メートル、そして距離は140メートルほどあるため、ここから流出した土砂の量は1000立方メートル程度と推定できました。

広島工業大学 森脇武夫 教授
「どんどん周りを削っていくので、削られるとこっちまで崩れていく。それが全体に影響していく可能性もなくはない」

ここでは、スギやヒノキの大木の根が露わで、その下の地面がえぐられていました。

さらにその下流では…

記者
「看板を見つけました。これ、落ちているんじゃなくて、立っているのが折れているみたいです」

看板があったのは、盛り土の中腹の東側でした。