広島県警がことしに入って、新たに5つの集団を非行少年グループに認定したことがわかりました。
県警によりますと、非行少年グループは、暴走などの非行や犯罪を繰り返す3人以上の集団で、新たに認定されたのは、広島市が拠点の「一心亀(いっしんき)」「白虎」「Queen」と、尾道市などが拠点の「紅棘狗(ばらく)」東広島市が拠点の「鬼邪(きじゃく)」の5集団です。
この5つの集団のほか、一時期勢力を伸ばし去年解散した集団の「877グループ」と同じ暴力団組員が面倒見として関与しているとみられる「楽鬼連(ラッキーズ)」「堕天使(エンジェル)」などが存在していて、県内には合計8つの集団に133人の構成員がいることになります。
非行少年グループは、暴力団の組員が面倒見として関与するケースが大半で、背景には、規制強化で構成員が減少した暴力団が、少年らを手懐けようとしている可能性などがあるとされます。
県内の少年(19歳以下)の検挙人数は、1998年をピークに減少しつづけたものの、2021年を境に増え続けています。

県警は非行少年グループが「匿名・流動型犯罪グループ『トクリュウ』の予備軍になっている」として、さらなる実態把握と検挙に努めるとしています。