フランスの政府専用機は、マクロン大統領の来日に加えて、ウクライナのゼレンスキー大統領の広島入りにも使われました。2つの機体の違いについて解説してもらいました。

【フランス】★★ エアバスA330-200
ホワイトボディにトリコロールを尾翼に描いたきれいな機体。フランスに製造工場があるエアバスなのでメイドイン・フランスの飛行機。政府専用機はだいたい何機もあるが、本務機はマクロン大統領が乗ってきた、こちらのカラーリングの機体。どちらかというと予備機扱いなのが、ウクライナのゼレンスキー大統領が乗ってきたカラーリングの機体。もちろん入れ替えることもある。

【フランス】★★★ エアバスA330-200
ウクライナのゼレンスキー大統領が乗ってきた機体。フランス空軍のエアバスA330型機が使用され、フランス大統領搭乗機と同型機ではあるが、カラーリングが少々異なる。サウジアラビアのジッダから広島空港に到着し、帰路はポーランドのジェシュフ(現在のウクライナの玄関口)へ北回りで飛行した。日本にも飛来実績があるため、★3つ。

【フランス予備機】★★ ファルコン7X
帰路のみ広島空港に飛来した機体でフランスのダッソー社が製造しているプライベートジェット。これまでも羽田や関西・中部などに飛来実績あり。ただし、機体が小ぶりで撮影しづらい面はある。

【オーストラリア】★★★★ KC-30A
オーストラリア空軍名称KC-30Aと呼ばれる機体で、旅客機で使用されるエアバスA330を軍の輸送/空中給油機にしたモデル。そのため、地味なグレーの軍用機塗装となっている。同型機は小牧基地に飛来した実績があるが、VIP機使用となっているこの機は2019年導入で、日本は羽田に数回しか飛来した実績がない。

【ベトナム】★ ボーイング787
ベトナム航空の定期便で使用されているボーイング787型機が飛来。カラーリングは深緑でベトナムの蓮の葉を金色で尾翼に描いた美しいデザイン。広島空港では見慣れないペイントだが、成田や関西空港では毎日のように見られるため、★は1つ。