岸田総理の遠縁で、ノーベル平和賞の授賞式でスピーチした、カナダ在住の被爆者サーロー節子さんが、母校の広島女学院大学で名誉文学博士の学位を授与されました。

サーローさんは、核兵器禁止条約の実現に力を注ぎ、2017年、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞した際に、被爆者としてスピーチしました。

名誉文学博士の学位は、長年にわたる国内外での平和活動を評価して授与されたものです。記念講演でサーローさんは、「ICANで重要な役割を果たしたのは、情熱とエネルギーにあふれる国際NGOの若い世代の人たちだった」と語りました。

サーロー節子 さん
「何年にもわたって核の被害者は、非核による平和というトーチを掲げてきた。このトーチを受け継ぎ、これまでになく高く掲げてくれる、より若い、より強い手が必要。全世界でトーチの光が見えるよう、高く掲げてほしいと思う」

サーローさんへの授与は、2020年に決まっていましたが、新型コロナの感染拡大で延期されていました。