画像提供ウッドワン

本名
じゃあ、もう、最初にニュージーランドに法人を設立されたのが1990年ですから、もう1サイクル?

中本社長
そうですね。ちょうど1990年に買いましたんでね。もちろん国有林で植えてあったので、植えてあったからギャップなく、ずっと続けてこられたんですけど、わたしら自身が植えたのが90年からなんで、それがちょうど30年で切りますんで、2020年に切れたはずなんですよ。ところが、コロナで行けなかった。わたし自身もまだ最初の木を切るのを見に行けていない。

本名
まだなんですか。

中本社長
そろそろ行かなきゃいけないんですけど。

本名
立派になっているでしょうね。それは感慨深いものがおありじゃないですか?

中本社長
斧の1つでも入れたかったんですが、残念ながら、まだ。

本名
繰り延べて、いずれはですね。という海外の話だったんですが、それが庄原市で県産材の加工を始められると。これは2024年、来年の話なんですね。新聞でも大きく記事で扱われて話題になりました。どういったいきさつがあったんですか?

中本社長
もともと熱心に工場誘致の話がきていまして。ただ、国産材を手がけるのは、わたしらは早いかなと思っていた部分がありまして。ちょうど去年、1ドル150円と。やっぱり、日本の木材産業が衰退していった1つの理由というのが、円高なんですよ。日本の国産材が高くて、円高で買ってくる海外の材料は安く入ってくるわけですよね。やっぱり140円とか、150円とかいうことが起きてきたということは、国産材を使う時代に入ってきている。

画像提供ウッドワン

本名
価格差がなくなってきているわけですね。

中本社長
だから国産で作る方が、いろんな面でコストが下がる時代が始まりつつあると。

本名
輸送費も格段に違いますでしょうしね。

中本社長
で、わたしらが、吉和の方がもともとの出身なので。太田川水系ってスギなんですよ。で、庄原のあたりはヒノキが中心なんですよ。そういう面でもわたしらの必要としている、まあ、みなさん、あの「杉普請」っていうとあんまりいい感じがしないですが、「檜普請」というと高級な感じがしますね。そういう面でブランド化できるものの1つではないかと思います。

創業時 画像提供ウッドワン

本名
そうすると、ターゲットとしては、高級住宅に使うというイメージですか?

中本社長
そうですね。ぜひ、本名さんの2軒目に。

本名
いやいや。かつては広島県も林業県でありました。やっぱり県産材の需要があるというのは、県にとってもすごくいいことではないかと思うんです。

中本社長
ある意味でこれほど面積が大きくて山を持っている県もそうないと思います。それを生かすことが広島の産業にとっていいことだと思います。