自民党は次の衆院選に向けて新しい選挙区支部長を発表しましたが、地元広島県連が寺田前総務大臣の選任を要望していた新広島4区の発表は見送られました。
10増10減に伴う区割り変更を受け自民党は全国各地で候補者調整を進めています。
広島県では7つあった小選挙区が6つに減りました。
このうち新しい広島4区について自民党広島県連は今月2日、旧5区選出の寺田稔前総務大臣(岸田派)の擁立を党本部に要望していました。
一方、新4区には旧4区選出の新谷正義議員(茂木派)も立候補の意思を表明しています。
2人の現職が新4区を争う中、県連はなぜ寺田氏を要望したのか。
その理由として県連関係者は、新4区内の県議会議員のほとんどが寺田氏を支持したことや新4区の区域に寺田氏が現在選出されている旧5区の地域が多く含まれることを挙げます。
さらには新4区内の竹原市が自民党・宏池会の創設者、池田勇人元総理の出身地であることが大きく影響したといいます。
自民党総裁でもある岸田総理と寺田氏はともに宏池会=岸田派のメンバーです。
寺田氏に決まったかのような報道や県連の動きに新谷議員は、「心外だ。驚いている」と取材に答えていました。