【VTR】
まずは街中で高校生たちに先生とのSNSでのやりとりについて聞いてみました。

生徒
「勉強とか教えてもらえたり、テスト前とかに教えてもらえたら楽になるなあとは思います」
「学校のアプリがあるから、そういうアプリがあれば、別に個人で連絡まではしなくていいかなぁと」
「(連絡を)とる内容によるかもしれないです(何はOK?何はダメ?)プライベート的な感じだったら、ちょっとダメかなと思うんですけど、悩みとかならしょうがないのかなと…」
「好きな先生だったら(連絡を)とりたい」
「インスタ(のアカウントを)知りたい、インスタだけ知っときたいよね~、どんなことをあげるん(投稿するん)かな~って興味あります」

高校生の子どもを持つ保護者たちにも聞いてみました。

保護者
「(先生の)キャラクターとかわからないので、ちょっと心配なのはありますね。(子どもと教師が)あまり近づきすぎるのも、どうなのかな」
「やっぱりあんまり好ましくないかなと思います。学校での連絡で、あくまでもやりとりをするという前提なので、それを延長というか、拡大解釈してするっていうのはどうかなっと思います」

【スタジオ】
青山

「我々が高校生のころは、それこそ先生から全生徒のね、住所と電話番号が載った住所録みたいのが配られてましたけど、今は先生のインスタのアカウントが知りたいっていうそんな時代なんですね」

木村さん
「時代が進んだ分、世代がひとつ前の人たちからすると、あれ?って思うことが今の世代にとっては普通なんですっていうのがね、やっぱりうまく交わらないですよね…」

小林
「生徒は相談の手段としてあったらいいなという声も。保護者からはSNSでのやり取りそのものに対して疑問の声もありました」

青山
「確かに保護者からすると、大丈夫かなっていうところの気持ちは理解できます…。ほかの人の目の届かないところで、ちょっと密室性が生まれて、そこで学校だけのやり取りじゃなくて、個人対個人のやり取りに発展していくんじゃないかというところは思ってしまいますよね」

小林
「心配なのは密室性なんでやはり透明性というところがキーワードになってくると思います。
実は広島県の公立高校では生徒とのやり取りに使えるツールが導入されてるんですがこちら…」

「生徒と教員の間の1対1でのやり取りが可能、クラスや部活動単位の連絡可能、管理職が利用履歴を閲覧可能なので、透明性を確保している・・・ということなんです」

中根
「これを使ってのやり取りですと、処分されないっていうことですか?」

小林
「はい。つまり、県教委のSNSに関する新たな指針というのが、SNSが禁止というよりは、県教委が認めたこの管理職の目の届くこのツールでやり取りをするということなんです」

「こうしたルールが適用されない私立の高校を取材してみました」

「すると、特に取り決めを決めていないという学校…、SNSの判断は教員に委ねるという学校…、一方、SNSでは連絡させず部活のための個別連絡は学校用ツールで可能という学校もあるということなんですよね。学校によって判断が分かれるということなんです。
今、SNSは、社会ではあるのが当たり前の存在、避けては通れない問題ということで専門家に聞いています」