運転しながら、眠気におそわれたことはありますか?
2022年10月、広島市の国道で7歳の男の子が車にはねられ亡くなりました。過失運転致死の罪に問われた男(63)の裁判…。
1月19日、男には、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。
この裁判の法廷で明かされた、息子を失った両親の言葉や、男が語った内容は、「運転中に眠気におそわれる」という、もしかしたら誰もが経験する可能性のある状況が、多くの人の人生を一変させ、一生の後悔をすることにつながるということを強く感じさせるものでした。
起訴状によりますと、広島市南区の男(63)は、22年10月広島市安佐北区可部の国道54号で、軽乗用車を運転中に眠気におそわれ、赤信号を見過ごしたまま時速およそ60キロのスピードで走行し、キックボードに乗って横断歩道を渡っていた7歳の男の子をはね、死亡させた罪に問われました。

22年12月22日の初公判では、男は、起訴内容に間違いはないか問われると、「いいえ、ありません」と認めました。
冒頭陳述で検察側は、「被告人は土木建設業の会社に勤務していて、工事現場の現場監督としての勤務を終えるなどした後、車を運転してラーメン店に立ち寄り、昼食をとった。その後、自宅に向けて運転している中で、眠気を感じたものの、早く落ち着きたいなどと考え、休憩をとることなく走行を続けた。意識がはっきりとしない状態のまま走行を続けた」と述べました。
また、検察官は証拠調べで、男の子の両親の上申書も読み上げました。