マルニ木工 山中武会長
「めちゃくちゃ楽しいし、ワクワクするんだけど、木が家具になるのに100年後よって言って、2人で笑いあったんですけども。100年後の後輩のために今、何か思い切ってそういうことをやるっていうのは、すごく夢があって楽しいなと思って。ぜひ、やらせてくれと。」

山中さんをはじめ、マルニ木工の有志は、事前に植樹体験をして、進行の問題点やどうしたらもっと楽しんでもらえるかを話し合っていました。


事前の準備を反映してつくられたのが、この日、配られた樹名板や植樹に関わるエピソードが書かれたマニュアルシートでした。

砂谷 久保宏輔副社長
「やっていなかったら、きょうもちょっとグダグダになった可能性はありますので。準備は大事だと、あらためて学ばせてもらいました。」

マルニ木工 山中武会長
「湯来という地域で、いろんな人がいろんなおもしろい取り組みをやっていて、地域を盛り上げようとしていることをもっともっと実感しながら、(一緒に)盛り上げていければなと思っています。」


スタートして3日間でクラウドファンディングの目標額200万円を達成した『牛の棲む森プロジェクト』。立ち上げのきっかけは、コロナ過での支援でした。

砂谷 久保宏輔副社長
「牛乳がたくさん余ったときに本当に多くの方に助けていただいて。それをどういう形でみなさんに返していくのかっていうのが、ぼくのテーマだったんです。この牧場に来ていただいたときに、みなさんに感じてもらえるような場所を作りたいなと思うに至りまして、放牧をやろうと決めたんです。」


牛と人が共生できる場所…。『牛の棲む森』が、放牧のシンボルとなります。

砂谷 久保宏輔副社長
「ぼくはおそらく100年後はいないと思うんですけど、次の世代に希望を紡いでいけるというこの喜びを、みんなと感じられるような場所を作りたい。」

逆境をきっかけに新たな取り組みを模索する酪農家の思いは、まだまだ続きます。