ニワトリが先か卵が先か。「予防原則」はどこへ?

PFHxS(ピーエフヘクスエス)について、日本では、2024年2月から第一種特定化学物質に指定されて、製造や輸入が禁止されました。しかし、まだ指針値などが設けられていないために、水質検査の項目にはありません。

環境省に確認したところ、指針値が設けられていない理由は主に、毒性評価が定まらないこと、浄水中の存在量が不明であることでした。

一方、東広島市を始め多くの自治体では、「指針値が設けられていないから調査しない」としています。

つまり、存在量がわからないから指針値がなく、指針値がないから存在量がわからない、ということになります。

そんな中、千葉県鎌ケ谷市では、2024年4~5月に地域の河川や地下水から高濃度のPFASが検出されたことを受けて、その年の12月に希望する住民の血液濃度の検査に補助を出しています。

そして住民の血液から高い値のPFHxS(ピーエフヘクスエス)が検出されたことを受けて、「試験的な調査」として井戸の所有者の承諾を得て、2025年7月、PFHxS(ピーエフヘクスエス)の調査を実施しました。

国の指針値がない中で、危険性などの判断はできないけれども、少なくとも血中と同じ物質が井戸水に存在することは確認できた、ということです。

なお、鎌ケ谷市では、PFAS汚染の原因は特定できないものの、地域に隣接する自衛隊の基地では、定期的に調査が続けられていて、PFAS除去装置が2025年秋から稼働しています。

東広島市で実施された原田教授の水質検査の結果は、4月には判明するということです。