「大学時代、朝練が5時起きだったので朝早いのには慣れてます」と、明るい表情の常廣羽也斗投手と「大学時代はちょうどこれぐらいの時間に集合して眠いながら、監督の話を聞いて、そっからアップに行ってました。」と、眠たそうに話す佐々木泰選手。2人は朝5時30分に広島県西区の草津港を出航し瀬戸内海に浮かぶ牡蠣いかだへ向かった。

早朝に集まった目的は、生産量日本一を誇る広島県の牡蠣の養殖現場を見て収穫体験をすることで、日本一を守り続ける極意を学んでもらうことだ。大学時代に日本一を経験している青学コンビは広島を代表する特産品の牡蠣の養殖現場から何を得るのだろうか?

最初に体験したのは、瀬戸内海に浮かぶ牡蠣いかだに乗り、いかだに吊された牡蠣の塊を持ち上げる作業だ。「腹圧を締めて体幹意識して挑戦したい」と話す常廣投手と、「バッティングと同じように軸足を意識して、しっかり体重乗せて挑戦したい」と話す佐々木選手。想像以上に牡蠣いかだの上は滑ったり、安定しなかったりで大苦戦。最後はいかだに吊された牡蠣を力で引っ張り上げる。

次に挑戦したのが、海からクレーンでつり上げた牡蠣の付いたワイヤーを切る仕事。このワイヤーはなんと全長9メートル。牡蠣が落ちないようにワイヤーの下部を留めている部分を専用の大きなはさみで切ることで、牡蠣が上から落ちてくる作業を体験する。不安定な足場で行うためバランス感覚と度胸と力が必要な高難易度の仕事を終えた佐々木選手に先輩の常廣投手が辛口コメント。さらに収穫したての牡蠣を見て常廣投手と佐々木選手がある事に驚く。