広島高速道路公社が、高速2号線の全線で4車線化に着手し、東雲ランプを両方向にする方針を固めたことがわかりました。

広島高速2号線は、広島市東区の温品ジャンクションと仁保ジャンクションを結ぶおよそ5.9kmの路線です。このうち、暫定2車線で運用されている東雲ランプから仁保ランプまでの1.5kmが新たに4車線化され、高速2号の全線が4車線になります。

広島市によりますと、来年度から事業に着手し、2039年度に供用を開始する予定だということです。事業費は320億円で、国、県、広島市と高速道路公社が4分の1ずつ負担します。

周辺では、高速5号線の建設や広島呉道路の4車線化、東広島・安芸バイパスと海田大橋を結ぶ明神高架橋の工事が進んでいます。完成すると交通量が増加することなどから、4車線化を決めたということです。

また、併せて、現在温品方面にしか出入りできない東雲ランプで、仁保ジャンクション方面に出入りできるようランプウェイを増設する方針であることもわかりました。

広島高速道路公社によりますと、仁保ランプの出口では昨年度、1km以上の渋滞が58回ありました。東雲ランプの両方向化で、呉や海田方面から広島市中心部に向かう車両が、仁保と東雲の2つのランプに分散され、渋滞の緩和が期待されるということです。