広島市保健所は、無免許で調理されたフグを食べた3人が食中毒となったと発表しました。

保健所によりますと、7日午後2時頃、広島市内の病院の医師から「フグによる食中毒が疑われる患者が入院している」との届け出がありました。

保健所が調査したところ、入院患者が2日夜、友人の家で、友人2人が調理したフグの皮と骨が入った水炊きと雑炊を食べていたことがわかりました。フグは以前友人が釣って、冷凍していたものだったということです。調理した2人は、フグの調理に必要な「ふぐ処理者」の免許を持っていませんでした。

当時、水炊きと雑炊は5人で食べていて、そのうち70代から80代の3人は、食後にふらつきや舌と手足のしびれ等の症状を発症。2人が救急車で病院に運ばれ、80代の1人が入院しました。現在は回復傾向にあるということです。症状はフグ毒「テトロドトキシン」によるものとみられています。

保健所は「フグの素人調理は非常に危険。絶対にしないで」と呼びかけています。