オタフクソース 佐々木孝富 社長
― 社長室がない?
「経営者と社員で隠し事なんてないじゃないかと。常にみんな並んで話ができる。すぐ集まれる環境でいましょうというのが、わたしたちの企業文化の中にありますね」

100年続いた秘訣を聞きました。

佐々木孝富 社長
「わたしたちは、創業者の思いや人生訓を糧にして日々、事業を運営していますし、思いやりの心は創業以来、同様にあって、そういう思いを持ってやってきた」

― 創業者の人生訓?
「例えば、『一滴一滴に性根を入れて』とかですね」

創業者・佐々木清一氏の言葉は、今もオタフクソースに息づいています。そして、清一氏の妻・ハヤさんが贈った言葉…。

佐々木孝富 社長
「もとは創業者の奥さん、ハヤさんの言葉に、佐々木商店を立ち上げる前に、創業者・おじいちゃんが悩んだんですよね。そのときに言葉として『ものを売るという思いではなくて、“幸せを売れたら、ええね”』と。そういう言葉をかけて、今の清一おじいさんは、気持ちを高めて創業したと」
♪100年サンシャイン 100周年を記念して斉藤和義さんと楽曲制作
□ オタフクソース 100年の歴史

1922年 広島市西区横川町に「佐々木商店」創業

1950年 ソース製造開始

1952年 広島市西区大芝に本社工場を移転

1957年 家庭用お好みソース「オタフクお好みソース」発売

1975年 カープ初優勝の年に「オタフクソース」に社名変更


1975年 山陽新幹線開業で関東・関西へのみやげに

1992年 「お好み焼き文化を学んでほしい」新入社員の実習研修スタート

2008年 「Wood Egg お好み焼館」オープン

2013年以降 中国・青島工場 ロサンゼルス工場 マレーシア工場 稼働

商品数は約2000種類
そして、ことし、オタフクソースは、創業100周年を迎えました。

オタフクソース 佐々木孝富 社長
「ここまで支えていただいたことを大事にして、これからも企業を継続していこうと、食の幸せを広げていく活動をがんばっていこう。そんな気持ちでいますね」

― お好み焼きを支えてきたオタフクソースは、広島を代表する味。100周年イヤーは、来年9月まで。公園への遊具寄贈や斉藤和義さんとのコラボに続く記念事業があるということで、楽しみにしたいですね。