涼しくなり、広島のあちこちで秋祭りが開かれています。軒先にはしめ縄が張られ、紙垂(しで)が風に揺れる--そんな風景はこの地域の秋の風物詩です。しかし、少子化や高齢化の影響で「担ぎ手」が足りず、神輿の巡行を中止する町内も。一方で、解散する町内会から福祉施設へと譲られた神輿もあります。地域の伝統を支えてきた「モノ」と「人」のいまを取材しました。

広島の秋祭り、あちこちで響く「わっしょい」

涼しくなり、広島の各地で「秋祭り」が行われています。軒先にはしめ縄が張られ、等間隔に紙垂(しで)が垂れ下がる--そんな光景は広島の秋の風物詩。

「わっしょい、わっしょい!」

元気な子どもたちのかけ声とともに、地域を神輿が練り歩きます。筆者の町でも2台の神輿が町内を回り、100人を超える参加者でにぎわいました。