1歳の男の子を踏みつけるなどしたとして、きのう逮捕された広島県府中市の里親の夫婦は、県からの聞き取りに対し、虐待を否定していたことが分かりました。

暴行の疑いで30日に送検されたのは、府中市中須町に住む工藤寿悦容疑者(31)と、妻の愛容疑者(30)です。

警察によりますと、2人は9月、自宅で1歳の男の子の顔を足蹴りして踏みつけたり、タオルで頭を数回叩いたりした疑いが持たれています。

警察の調べに対し、2人はいずれも、容疑を認めているということです。男の子の顔にはあざが確認されていますが、命に別状はないということです。

広島県によりますと、夫婦と男の子は5月末から一緒に暮らしていました。9月に虐待の通告があるまで、夫婦に虐待を疑わせる兆候はなく、通告後の県の聞き取りに対して、夫婦は、虐待を否定していたということです。

警察は事件のいきさつを調べています。