上皇ご夫妻が神奈川県葉山町で静養に入られました。上皇さまの入院にともなう延期を経ての実現です。

上皇ご夫妻はきょう(30日)午前11時半すぎ、神奈川県の葉山町に車で到着し、地元住民や観光客らから出迎えを受けられました。

秋晴れの下、沿道にはおよそ100人が集まり、「上皇さま」「上皇后さま」など声が飛び交うと、ご夫妻は車の窓を開けて笑顔で手を振り、御用邸に入られました。

おふたりは、2022年4月、当時の仮御所(高輪)から現在のお住まい・仙洞御所(赤坂)に転居の際、葉山御用邸に一時滞在されていて、そのとき以来の訪問となります。

■5月の計画は延期も…症状落ち着き実現

91歳の上皇さまは、今年5月に「無症候性心筋虚血」、今年7月に「上室性不整脈」の症状が確認され、東大病院に入院されました。

現在、上皇さまに痛みや自覚症状はなく、お住まいの仙洞御所で投薬治療を続けながら、上皇后さま(91)と一緒に負荷の低い運動などを続けられています。

今年5月に葉山での静養が予定されていたものの、上皇さまの入院にともない計画は延期になっていました。

今回、症状が落ち着いていることから、侍医などの判断により改めて葉山での静養が実現することになりました。

おふたりの静養は、長野・軽井沢町の滞在(8月)に続いて今年2回目で、今回は1週間ほど滞在される予定です。