去年7月に自宅で同僚の男性を殺害したとして、殺人の罪に問われている三原市の塗装工・池田照男 被告(52)の裁判員裁判が15日、広島地裁で始まりました。
起訴状によりますと、池田被告は去年7月31日、広島県三原市の自宅で同僚の石川健志さん(当時50)の胸を包丁で突き刺し、殺害したとされています。
初公判で池田被告は「間違いはありません」と起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は、池田被告と石川さんの間でトラブルを抱えた状態だったとし、石川さんが池田被告の自宅を訪れた際、出窓越しに口論になり、包丁を持ち出して突き刺したと指摘しました。
一方、弁護側は、出窓から部屋に入ろうとした石川さんを止めようと、もみ合いになった際に包丁が胸に突き刺さったとして、「やむを得ない行為で過剰防衛が成立する」と主張しました。
裁判では、殺意の程度や過剰防衛が成立するかが争点で、判決は22日に言い渡される予定です。