34年ぶりとなる大相撲ロンドン公演が開幕。5000人を超える観客が日本の伝統に熱狂しました。

15日開幕した大相撲ロンドン公演。開演前、会場の「ロイヤル・アルバート・ホール」の前では、力士らの記念撮影が行われました。

記者
「大相撲ロンドン公演の初日を迎えるにあたって、多くの人が開演前に会場に集まり、力士たちに写真撮影に応じてもらっています」

ホールの入り口には力士の姿を一目見ようと、イギリスの相撲ファンが集まりました。

観客
「これを掲げて叫びました。〔Q.どんな反応でした?〕彼(横綱・豊昇龍)は笑ってました」

相撲ファン歴18年という夫婦は今回、「砂かぶり席」を購入しました。

観客
「土俵の一番間近で見られます。生で本物の力士たちの取組を目の前で見られると思うと、本当にワクワクする」

そして…

「宇良が強くあたる!大の里が押し返す!『出ていけ』と言っている!宇良は脚を狙うが、うまくいかない!大の里が強く握り…上手投げだ!」

横綱・大の里が幕内・宇良との一番で鮮やかな上手投げを決めると、およそ5400人の観客から拍手と歓声があがりました。

観客
「最高、ここ数年で一番楽しい夜だ。34年前、1991年のロンドン公演も観た」
「私も」
「(私も)あの頃はもっと若かった」

「大きな男たちが信じられないようなことをやる。驚異的なスキルだ。スポーツで味わえる最高の瞬間のひとつだよ」

大の里は「イギリスならでは」の反応を感じたといいます。

横綱 大の里
「(観客が)一つ一つの動作に興味を持ってくださって。塩をまいたときや、四股を踏んだ時に歓声をたくさんいただけて嬉しいです。あと4日ありますし、しっかり盛り上げられたらなと思います」

34年ぶりにイギリスで巻き起こる相撲旋風。ロンドン公演は19日まで続きます。