広島市中心部に誕生する水族館がオープンまで残り3週間です。国の特別天然記念物が10日、安佐動物公園から無事に引っ越しを済ませました。
安佐動物公園を訪れたのは、「広島もとまち水族館」の飼育員3人です。
末川徹記者
「言わずとした広島のシンボル。これからお引っ越しですが、いまどんな気持ちでしょうか」

体長およそ40センチのオオサンショウウオ2匹が水族館に無償で貸し出しされます。
園内には、およそ350匹が飼育されています。3人はまず、繁殖や生態について研究している施設に案内され、飼育担当から説明を受けました。
すくすく成長すれば、体長が1メートル30センチを超えることに驚きの様子でした。新たな環境での飼育に向け、長年のノウハウを引き継ぎます。
安佐動物公園 清水小波さん
「環境が変わるので、コミュニケーションをとりながら元気に飼育してもらえるよう相談したい」
広島もとまち水族館 中島亮さん
「(広島市内は)少し離れたら自然豊かで、希少な生き物がたくさんいることを発信したい」

オオサンショウウオ2匹は、安佐動物公園へ別れを告げた後に無事、水族館に到着しました。
いよいよ10月31日オープン。広島市中心部の人気者として、愛される存在となりそうです。