きょう1日は「防災の日」。災害に備えているものは、いざというときに安全に使えるでしょうか。

製品評価技術基盤機構「NITE」の実験によると、カセットコンロにカセットボンベを装着し、火を付けると、数秒後に爆発しました。かなり大きな音とともに炎を出して燃えてしまいます。

理由はカセットボンベの経年劣化。経年劣化でガス漏れのおそれがあるのです。カセットボンベには使用期限があります。ボンベの底には、製造年月日が記載されています。カセットボンベは製造から7年くらいを目安に使い切る必要があります。食品だけでなく、カセットボンベも古いものから使って新しいものを備える「ローリングストック」が大切です。

また、カセットコンロも、内部部品の経年劣化によるガス漏れの可能性があります。製造から10年以上経っていたら、買い換えの検討をしてください。

「NITE」によると、カセットボンベなど携帯ガス用品の事故は、2020年からの5年間で204件でした。原因別でみると「漏れたガスに引火」が85%。「加熱して破裂」が9%。ガス用品の保管は、火から離れたところで行う必要があります。

防災の日などをきっかけに、備蓄品が安全がどうか定期的に確認してみてください。