縦60センチ、横160センチの大きな鉄板…。2人が並んで同時に調理でき、どこでも移動できるようにとキャスター付きにしました。市居さんからヨルダンの人たちへのとっておきのプレゼントです。


いっちゃん 店主 市居馨さん
「招待までしていただいて、お好み焼きを教えてくれとまで言われるわけですから」


「わたしとしては本当に、もう二度とないような名誉なことなので、何か残して帰りたい。なにか、つながるものを寄付して帰りたいと思ったら、まぁ、鉄板が一番いいのかなと。そうすると、それがあることによって、いつまでもみな、忘れることはないし」


「お好み焼きをヨルダンの人にも長く愛される料理にしたい」―。豚肉は鶏肉に…、そばはパスタに…。市居さんは、出発直前まで試作を繰り返しました。


市居馨さん
「これで、ちょっとどうかなと。これを最終形にして」


― はい、これが最終形!
「はい。もう、これでやっぱりいいと思います」


「もうこれ以上、変に触らないほうがいいような気がする」


「やっぱりシンプルなところから、そういうふう(ヨルダン風)にすこしだけアレンジをしてあげると、それが一番食べやすいお好みになるんじゃないかと思いますね」


中根夕希キャスター
「おいしい」


ヨルダンで一行は、料理学校でのお好み焼きの歴史を伝える講義や、地元の人を招いた試食会などを予定しています。


いっちゃん 店主 市居馨さん
「お好み焼きの中身というものは、やっぱり原爆から後の復興を支えてきた原動力になった食べ物なんですよと」


「そういうところがうまく相手に伝わればね、向こうの人にとってもすごく意味のある食べ物になると思うんですけれどもね」


「がんばってきます。行ってきます」