初代“ドクターイエロー”もテスト 貴重なディーゼル機関車走行シーンも
「ひかり」編成で福山に 1974(昭和49)年9月2日放送

開業半年前の9月になると、実際の新幹線車両を使った試験走行が本格化していきます。新幹線が「ひかり」編成で、岡山側から走行試験のために福山までやって来たことを伝えるニュース映像です。
軌道試験車が初めて広島駅に 1974(昭和49)年9月6日
広島と福山の区間では敷かれたレールに高さの違いやゆがみなどがないか、ディーゼル機関車が黄色い試験車両を牽引してチェックしている様子が残っていました。

この黄色い車両が軌道検測車でけん引しているのが「新幹線911形ディーゼル機関車」と呼ばれるもののようです。新幹線の救援目的で製造されたディーゼル機関車で、最高時速は160km/hを誇ったようです。
当時の原稿には広島から福山の間を平均時速30キロ程度で走り広島駅に到着したと書いています。この記事の筆者はまったく鉄道には詳しくないのですが、このディーゼル機関車が動いている映像は貴重だという声をいただいています。
【詳しく見る】レアな「新幹線911形ディーゼル機関車」 車内の様子も
福山~広島間で架線テスト 1974(昭和49)年9月16日放送

つづいても黄色い車両が登場します。こちらは初代「ドクターイエロー」で、0系新幹線の試作車をベースに作られたT1編成というもののようです。新幹線0系と同じく最高速度200キロで走行しながら電力・信号・通信・無線などの電力関係の検測を担当していた車両だそうです。