ゴッホは、家族などに宛てた900通を超える手紙をつづっていました。

デジタルアートは、その手紙の内容を参考にして、ゴッホが本当に描きたかった情景を表現しています。

3方向からの巨大なデジタルファインアートに包まれる空間です。静かに流れるBGMが、ゴッホ作品への没入をいざないます。


人気作品「アルルの寝室」を立体的に再現したスペースがありました。

デジタルの演出が施されているのは、寝室の窓です。

吉川 昌宏 学芸員
「元の絵の方は、ふつうの窓なんですけど、(再現では)中にモニターがはめてあって、映像が動くようになっている」

記念撮影コーナーも設けられ、作品「夜のカフェテラス」に入り込んだかのような写真が撮れます。

訪れた人たち
「絵だけでなく、見る空間がすごく手に取るようにわかって、よかったですね」

「迫力がありました。絵が動くというのは、今の技術とあいまって、すばらしいと思いました」
奥田元宋・小由女美術館 吉川 昌宏 学芸員
「ゴッホが考えていたこと、感じていたことを新しいCGの処理でもって迫れる。中国地方でも初めての企画になっている」

「動くゴッホ展」は、10月25日まで開かれています。

― からくりは、一筆ひとふで、油彩の筆のタッチをデジタル技術で動かしているということです。ゴッホの筆のタッチは、映像化に向いていたということなのだそう。先進の技術が、芸術も進化させています。