トライアウト4日後

トライアウトから4日後、曽根は社会人野球チームから連絡を受けていました。

曽根海成 選手
「何社か声をかけていただいて、まだ決まってはないんですけど、一回、話を聞いて、そこから決めようかなと思っています。うれしいですね。必要とされているって一番うれしいですね。『おまえ、もうええわ』って言われたら『もう終わりや、おれ』ってなりますもんね。ことし、ぼく、それだったので、カープでは。必要とされていなかったので、つらかったですよね、ことし」

県外の社会人のチームから “選手兼任コーチ” でオファーを受け、週末には面談を受ける曽根。現役続行へ前進すると同時に、広島を離れる日が近づきます。

曽根海成 選手
「さみしいですね。それは、ほんまにさみしいです。どこでも自転車で行けるんですよ。きょうも自転車で来たし(笑) うーん、広島、よかったな。住みやすいし、広島好きやな」

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伊東平 アナウンサー
通告を受けたあと、曽根選手と直接会う機会がありました。あの足ですし、あの肩ですし、スピード感・スケールのある、いい選手だと思っていたので、ぜひ野球をやっていてほしいと思っていたんです。会ったときに開口一番、「平さん、結論から言います。ぼく、野球を続けます」と。通告を受けて、あらためて野球が好きだと思ったそうなんです。「NPBにはこだわりはない」ということだったので、また新たな場所でどんな活躍をしてくれるか楽しみです。あと、いろんな選手がサポートしてくれたということで、「孤独ではなかった」と言っていました。新天地での活躍を楽しみにしたいと思います。