続いて、データという「質」を練習に加えたスタッフの声です。話を聞いたのは、選手やボールの動きを分析し、アドバイスを送るアナリストです。現役時代、リリーフとして活躍した 一岡竜司 さんは数字で選手の成長を感じています。

バッターたちに負けじと、ピッチャー陣も量をこなした秋のキャンプ。一岡さんは投球フォームやボールの回転数などを機材を使って集め、それを選手に還元しています。

広島カープ 一岡竜司 アナリスト
「投手だったら新しい球種や、苦手な球種のストライク率を上げる取り組みをしているので、大道や玉村は『新しいカットボール=従来持っていたカットボールよりもスピードを上げてストレートに近づいてなおかつ横滑りするボール』を練習していて、習得できたら来年、楽しみだなと思いながら見ていました」

名前が挙がった 大道温貴 。キャンプでは実戦登板がない日も毎日、ブルペンに入り、かなりの量を投げ込む中で新しい球にチャレンジしてきました。

広島カープ 大道温貴 投手
「ことし、(4試合登板と)結果を出せなかったので、ぼく自身、身体はどこも痛いところはないので、投げていって何かきっかけをつかんで終わりたいというのもありますし…。『本当のカットボール=ゲームの世界のカットボール』がほしくて投げている。球速的にいったら真っ直ぐと変わらないので、自分のものにしていきたい。いい数字が出ているといわれているので、コントロールしていかないと意味ないので。どんどん投げ込んで体に覚えさせたい」

アナリストはもちろんバッター陣にもデータを元にアドバイスを送ってきました。

一岡竜司 アナリスト
「振る量がすごくて、朝から5時くらいまでずっと振っているので、スイング量が多い中でもスイングスピードが上がっている選手もたくさんいますし、内田はスイングスピード、打球スピードは1軍クラスだなと思います」