日本の南海上で新たな熱帯低気圧発生へ 発達して北上・本州へ接近も

24日朝、フィリピン付近には台風20号があって西へと進んでいます。先週の時点では、台風20号は南西諸島付近から東シナ海方面へ北上するという予想もありましたが、北上はせずに西寄りへ進み、このまま南シナ海方面へと進んでいくとみられます。日本付近への直接的な影響はない見込みです。

一方、日本の南海上をみると、マリアナ諸島付近には別のまとまった雲域があり、低圧部となっています。

この低圧部について気象庁は24日には熱帯低気圧になると予想しています。これが台風になる可能性はあるのか、どこへ向かうかについては、現時点でかなりバラツキがあるものの、このあと発達しながら北上し、本州付近へ接近する可能性を示す予想データも出ています。
気象庁は24日午前にこの熱帯低気圧の5日先までの進路予想の発表を開始しました。24時間以内に台風になると見込まれているためです。それによるとこのあとしばらくは西寄りへと進む予想です。

では気象庁やアメリカ海軍、またアメリカやヨーロッパの予報機関の予想について詳しくみていきます。
気象庁(JMA)

こちらは気象庁が発表している週間天気予報の支援図です。週末以降は本州付近に秋雨前線が停滞して気圧の谷の通過で曇りや雨の日が多くなる予想ですが、今月末になると南西諸島の南付近に「L」マークがついています。熱帯低気圧または来風となって北上してくる可能性があることを示しています。
気象庁は24日発表の週間天気予報の資料解説では、
「期間の後半は熱帯低気圧の動向が各モデル間で差が⼤きい」としています。