夏休みの後半、屋外のレジャーに行く人も多いと思いますが、広島県内では、子どもの水難事故が相次いでいます。▽7月は広島市の三篠川で中学生の男の子、▽8月に入り、福山市の芦田川で小学生の女の子が、命を落としました。

警察庁がまとめたデータによりますと、子どもの水難事故・場所ごとの内訳では、「河川」が59.3%と圧倒的でした。川で遊ぶときに気をつける点を取材しました。

RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「広島市安佐北区です。奥にはキャンプ場が見えますが、手前には川が流れています」

キャンプ場付近では2020年8月、水遊びをしていた20代の男女が溺れ、病院に搬送されましたが、その後、死亡しました。広島市は注意を呼びかける看板を設置したものの、2022年には10代の男性が流され、事故が相次いでいます。

日本赤十字社広島県支部の 佐藤藍 さんです。佐藤さんは、水難事故を防ぐための講習を行ったり、海やプールで監視活動をしたりしています。

赤十字水上安全法講師 佐藤藍 さん
「広島は川が多い地形。身近な所にあるのが大きな特徴」

はじめは少しずつ深くなっていきますが、ひざの高さに到達してから、一気に深くなります。さらに数メートル進むと、足が浮いてしまいました。

赤十字水上安全法講師 佐藤藍 さん
「上から見ただけで、深さは分からない。ものすごく深くパニックになって溺れてしまう。走って入るのではなく、一歩ずつ慎重が大事」

川の中の石やコンクリートは滑りやすいうえに、身動きがとれなくなる要因にもなります。

赤十字社安全法講師 佐藤藍 さん
「石のすき間にはさまるなど足を取られてしまい、転んでしまう。深いところであれば、流れに押されて、自分で戻れない」