アメリカ海軍も警戒情報を発表 欧米の予報機関の進路予想は

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

24日午前3時の発表では、オレンジ色の丸で表示されたエリアについて情報を発表しています。この雲域がJTWCの監視対象となったことを意味しています。きのう夜の発表では赤い丸で示されていましたが、きのうの予想よりやや発達はゆっくりなようです。今後、基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性が高いですが、それまでには24時間以上かかる見込みです。

JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。

LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

欧米のアンサンブル予想 来週日本の南海上に北上予想

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきが大きいほど予報円が大きくなります。

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報です。フィリピンの東海上で進路を北東に向きを変えて北上を続けて、来週になると関東の南海上に進んでくる予想です。

ヨーロッパ中期予報センターの予想もアメリカ海洋大気庁と大きくは変わりません。来週に関東の南海上に北上してくる予想です。

2つの予想ともブレ幅はありますが、フィリピンの東海上までは北西へと進み、その後は北東方向へと進む傾向はそろっているようです。

最終的に台風に関する進路予想は気象庁の台風情報をご確認ください。