信号機はなし ドライバーは “あうんの呼吸” 渋滞にしびれを切らす車も…

広島県警によりますと、交通量はあるものの踏切が隣接していて道路形状が特殊であることなどから、信号機はこれまで設置されてきませんでした。

そのため、ドライバー同士が “あうんの呼吸” で進んでいきます。遮断機が下りると車列はストップ。追い越しでのはみ出しは禁止となっている道路ですが、踏切を通らないドライバーの一部は、渋滞にしびれを切らして車線をはみ出して逆走していました。なかには対向車と接触しそうになる場面も見られました。

中山踏切周辺では2012年からの10年間に29件の事故が発生。この周辺が、来月に大きく変わります。

隈元大樹 記者
「6月6日にアンダーパスが開通すると、現在、使われている中山踏切は閉鎖され、通行できなくなります」

JR芸備線の下をくぐる新たな道路。片側1車線の車道と車道から分離された歩道が整備されます。

広島市 道路交通局街路課 松岡宏昭 課長
「中山踏切を起点とする渋滞はなくなりますし、踏切での事故というのはなくなるというふうに考えています」