甲子園の大声援で阪神の “押せ押せムード” が高まる中で床田。投じたカットボールでバットをへし折り、ショートフライ。窮地を脱します。

中根夕希 キャスター
よく抑えました。ここ、大事でしたもんね。

平尾順平 さん
気迫の1球でした。

さらに8回のマウンドにも上がった床田。1番・近本光司 に10球粘られた末、ヒットを許すと、さらなるヒットとフォアボールで、なんと再び満塁のピンチ。

床田寛樹 7回1/3 球数125 被安打7 奪三振5 失点0

ここは、新井貴浩 監督が動きます。床田を代えて、この大ピンチを 島内颯太郎 に託します。打席には、一発がある 佐藤輝明 。島内と 坂倉将吾 のバッテリーは全球ストレート勝負。フルカウントから投じた6球目。外角いっぱいに最後もストレートを決めきり、2アウト。

続く森下にはチェンジアップを駆使し、ストレートを詰まらせ、3アウト。カープ、最大のピンチを島内が好リリーフで乗り切ります。

中根夕希 キャスター
気迫あふれるプレーでした。いいシーンでした。

平尾順平 さん
目つきが違いました。

9回ウラは、もちろん守護神・栗林良吏 。2アウトから伝家の宝刀フォークで三振。ゲームセット。投打で輝きを見せた床田は、阪神相手に今シーズン初勝利。チームを甲子園3連勝へと導きました。(阪神 0-2 広島)

  ◇  ◇  ◇

青山高治 キャスター
いやあ、ナイスゲームでした。

コメンテーター 平尾順平 さん(ひろしまジン大学 代表理事)
かたいゲームだと1球の重みがすごいですよね。守備も大事ですけど、バッティング1本を打てるだけでも、そこで勝敗が決まってくるところがあります。

青山高治 キャスター
去年のMVPの村上投手から1点を取るというのがやっぱりね…

平尾順平 さん
もぎ取るっていう気迫を感じました。

中根夕希 キャスター
ここまでの2試合、なかなか得点できなかっただけにこの2点がいかに大きいことか。阪神に流れが行きかけたところをちゃんと抑えた床田投手と島内投手、すばらしかったです。

青山高治 キャスター
本当に今、ピッチャー陣、いいですし、しっかり守ってファインプレーも連発されましすし。

中根夕希 キャスター
初の4番だった小園選手も結果を残しました。

青山高治 キャスター
1回の犠牲フライの1点は大きかったです。あと、やっぱり床田投手の “打席” っていうのは魅力があります。表情が違うから。

平尾順平 さん
見どころになっています。