島根県の中国電力島根原発2号機で、核燃料が転倒し、作業員1人が軽いけがをした事故について、中国電力は10日、原因結果を取りまとめ、再発防止策を策定しました。
中国電力によりますと、10月20日、島根原発2号機の原子炉建物4階で、新たに搬入された核燃料の受け取り検査を行った際、核燃料2体が床に転倒しました。転倒した核燃料が協力会社の男性作業員にあたり、右手や右足を打撲しました。
中国電力による調査結果では、燃料メーカーが、作業開始前に事務所で確認した体制よりも、作業員が1人少ない状況で作業を開始したということです。また、作業手順書には、転倒防止策の実施について作業責任者の確認を必須とするポイントに設定されていませんでした。
さらに、中国電力も作業手順書でも、立ち会い時に転倒防止策を確認することにしていなかったということです。
中国電力では「作業開始前に確認した体制から変更があった場合は、体制が確保されるまで作業を停止すること」を基本方針として、作業手順書の見直しなど、再発防止に努めるとしています。

































