では、初三振や初盗塁はいつだったのか、当時のラジオの実況音声を交えて答え合わせです。

新井貴浩 初盗塁(1999年4月4日・ナゴヤドーム)

実況 長谷川努 アナウンサー(当時33)
「セットに入った。次の球、投げた。(代打・新井)打ちました。ショートゴロになった。ショート、捕る。セカンドに送ってアウト…、あーっとセカンド転んだ。またゲッツー取れない。2アウト・ランナー3塁・1塁になりました…」

「続くバッターは、ラストバッターのキャッチャー・瀬戸。セットに入りました。1塁ランナー、スタート。1球目投げた。キャッチャーは投げることができません。滑り込んでいきました。盗塁が記録されました。盗塁成功。ルーキー・新井がすかさず走っていきました」

青山高治 アナウンサー
これが4月…

石田充 アナウンサー
1999年4月4日、開幕3戦目で新井さん、走っています。

田村友里 キャスター
なるほど。

石田充 アナウンサー
ということで、最初に記録したのは初盗塁だったんです。しかもピッチャーは、中日・岩瀬仁紀 投手。ともにのちに名球会に入る2人でした。

では、三振はいつだったのか…

新井貴浩 初三振(1999年4月11日・広島市民球場)

実況 青山高治 アナウンサー(当時27)
「2球目、投げました。変化球が決まった。ツーナッシング。バッターボックスには広島カープのルーキー・新井貴浩 が入っています。右のバッターボックス、背番号25。ツーナッシングと追い込まれています。次は投球、3つ目。投げました。空振り、ハーフスイング。バットはどうだ? バットを止めようとしたんですが、バット回りました。ピンチヒッターの新井が三振に倒れて、1アウト、ランナーありません」

青山高治 キャスター
いやあ、声が高かったですね。しかも、「プロ初三振」とか言っていなかったですね(笑)

石田充 アナウンサー
なかなか言えないですけれども…

青山高治 キャスター
そうか。「初三振」はあんまり言わないですよね、実況で。

石田充 アナウンサー
答えの順番は、初盗塁(4月4日)→初三振(4月11日)→初ヒット(5月12日)でした。

田村友里 キャスター
そうなんだ。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
意外な順番でしたね。

石田充 アナウンサー
最近はインターネットでも調べることができるんですけれど、1999年はもうスコアブックからしか調べることができなかったです。しっかり残っていました。

1999年、25年前に初ヒットなどを記録した新井さんなんですが、それから時間が経って阪神移籍もありましたが、今から8年前、2016年にこんな出来事もありました。