コミック担当 鍋島千輝 さん
「書店業界用語的に背表紙の見えているものは【刺し】と呼んでます。探しているときは一番探しやすい著者の五十音順で並んでいる。もっと売れる、表紙を見せて作品の魅力を伝えたいときは【面陳】にします。【平積み】は、台の上に積まれているもの。一番入り口のところなので(客にアピールする)役割は、ここが1番・2番・3番です」

さらに時間の許す限り、細かい調整をします。

「小さいお子さんが読むものは下の方に置きたい。そういった調整も今から」

三浦明子 店長
「移転もあるけど、通常ルーティンの月末締めもあるので。一番走り回っているかも。呼ばれて『あれ、ない。これ、ない。手配しろ』と電話かかってきてとか…」

新店舗には中四国初出店の絵本と雑貨を扱う独自ブランド「EHONS」や、高級万年筆など本格的な文具を扱うコーナーを設けます。

文具担当
「筆記具の消耗品は3年…」

三浦明子 店長
「高級文具…。修理や注文を受けたりすることもある。これまで触れたことない部分もゼロから教えてもらっているところです」

6日の午前10時、ついに新店舗がオープンしました。メインのターゲットは、ファミリー層や若い女性だといいます。

客たち
「幼稚園の先生をしているんですけど、絵本グッズとか大好きで、あったらいいなと」
「ゆっくり本が選べそうなので今後も利用したい」

ジュンク堂書店 広島駅前店 三浦明子 店長
「正直、まだアドレナリンが出ていて、これから何(トラブル)が起こるんだろうとドキドキしています。いろんなきっかけでみなさんに来ていただきたいので、ほかにはないイベントを考えていって、『ジュンク堂に行けば、何かおもしろいことをやっている。行ってみよう』と思ってもらえるようにしたい」

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コメンテーター 平尾順平 さん(ひろしまジン大学 代表理事)
「今はインターネットで本を買うっていうのも当たり前になってきた時代だからこそ、あえてこの空間に身を浸して、このにおいや音を感じながら本を選ぶっていう時間もすてきですね」

中根夕希 キャスター
「三浦さんにとっては25年ずっと見続けた10階の店舗だったと思うので、なんかちょっと新しいおうちにお引っ越しをしたみたいな感覚でもあるのかなと思いました。取材した記者が、図書館が同じビルにできるので競合するのではないか?という質問を投げかけたのですが、三浦さんは『図書館にとっても、書店にとっても、プラスになる形で一緒にフェアをしたりだとか連携を取っていけたらいいな』と話していたそうです」